易占で粒焼 1999/07/15(木) |
|
巽為風の初爻変、風天小畜に之く
不安でしかたない。相手の言う通りに素直に従えばよい。腹をくくって打ち明ければ、方法はある。 |
|
私事なのですが、本日30才になりました。20才になったときと同じく、特に普段の生活に変化があったというわけではないんですけど、人間的には随分生長したなぁ、と思っています。勢いで突っ走っていた10年前と違い、今はそれなりに分別がつくようになってきた気がします。あくまで気がするだけなんですけどね。
今回はボチボチやったらいいやん、って感じの卦が出ましたね。巽は風の意味合いがあります。昔の人のイメージでは、風というのは摩訶不思議な自然現象という感じだったみたいです。そよ風もあるし、嵐もある。温和、柔軟、流動、軽快である一方、苛酷、重厚、狂暴でもある。 それからどこにでも入り込むということで、自由奔放さ、とらわれのない自在さを表す。と同時に、不安定さ、動揺をも表す。見方次第でいかようにも意味合いが変わるんですね。 風に吹かれて。風のように。それは、常識にとらわれず自分を信じて生きるという自由さを見て取ることもできるし、確固たる自分がなくふらふらとしていて当てにならないし信用できないということも見て取ることができます。 いずれにしても不安をかき立てるものですね。人とは違う自分自身を本当に信じていいのだろうか。ふらふらしてるし、このままでいいんやろか。 世の中相対的で、自分一人では生きていけないですからね。他人の存在ってどうしても気になってしまう。でも、そういうときはグッとおなかに力入れて、「これが私である。」と胸を張ればいいのではないでしょうか? そして、自分とは違う人との繋がりの中で、自分自身を実感すればいいのだと思います。 力不足とのこと。まだ確固たる何かを築けずにいるのかもしれません。でも、最初から出来上っている、ということはないし、不安や迷いはあるけれど、こうやと決めたことを推し進めていけばいいと思います。 互卦を見ると、反目し、いがみ合って、誤解を生じる。誤解は誤解を呼び、ますます険悪になる、と出ています。気に入らないからと腹を立てたりするのは控えたほうがいいでしょうね。 綜卦では、互いに潤い助け合う、と出ています。互卦とは随分違いますが、そこが相対的な易の面白いところですね。漠然とした不安は誤解を呼び、余計に不安を募らせてしまうけれど、誤解さえ解ければ一転信頼関係を築くことも出きる。ちょっとしたことでどちらにも転ぶということですね。 錯卦は、突然のアクシデントを暗示しています。風の変幻自在さゆえ、いつどう変わるか分からんと。こういう場合、最初から決めつけて見ると柔軟に対応できない、ということです。迂闊に判断すると真実を見誤ってしまう。慎重に、ということですね。最初に決めつけてしまうと、どうしても後から修正するのって大変ですから。 状況は変わりやすいようです。そういうときこそ自分の信念をしっかりさせて、後は自分と同じく他人も大事にして、ボチボチやっていけばいいんやと思います。 ほな、また。 |
閑人の粒焼 |
書き物 |
らくがき |
写真館 |
気に入り |
Link |
掲示板 |
Help |