草木が一斉に新芽を出すように、今は勢いが強くなっている。しかし、意気壮んな時は、平常心を失って勇み足となりがちである。勝って兜の緒をしめよ。慌てず泰然と取り組めばよい。
　陽が壮んになると突出しやすい。無事これ名馬であり、今は勝つことよりも負けないことを考えなければならない。
　最初に無理をすると、何かにつけ弊害が尾を引くことになる。機はまだ熟していない。

　しかし、頭では理解できても、実際身体でそれを実感するのは難しいですね。その難しさを絶えず意識することから始めればいいと思います。

　互卦、綜卦とも慎重さを求めています。さらに錯卦は陽が盛んとなるのは逆から見ればいずれ陰へ向かうということをきっちり示しています。それに我が身を振り返ることの大切さも。

　このように好調なときは気持ちも盛り上がっていい気分になるものですが、それを維持するのは並大抵のことではないということです。

　厳しい状況から上向きに転じてきた今を大事にすれば、好調の時を長く維持することができるのでしょうね。浮かれず、絶えず足元をしっかりと確かめながら、前に向かってどんどん歩いていけばいいと思います。

　ほな、また。