それまで写真っていうたら記念撮影を撮るくらいで、後はそうやなぁ、WebPage用の画像を撮るくらいで、ほんま撮れたらええわって感じやったのでした。コンパクトカメラやデジカメのようなオートのカメラでパチパチ撮るって感じ。撮るというより、記録するっていう方がより正確かも。とにかく写真やカメラというものにあまり興味がなかったのでした。現在が大事なんであって、済んだことをあれこれ言うてもしゃあないやん、って気もあったし。

　それが、1999年の春先に、定期購読しているMacLIFEという雑誌に載っていた安原一式というカメラをたまたま目にして、カメラっておもろいかも、と興味が湧いてきたのでした。今時のオートフォーカスの一眼レフと違って、撮るという行為が実感できるマニュアルフォーカスのレンジファインダーカメラという言葉に、なんか最近のもんってなんでも簡単便利で所有してる喜びを感じないよなぁ、と思っていた僕はキュキュンとしてしまったのでした。まぁ、ありがちな懐古趣味かも知れんけど。

　で、聞くところによると、安原一式が手に入るまで相当時間がかかるという。普段ならもうええわってなるところ、なぜか待ってもええなぁ、と思い、チャッチャと予約したのでした。それから一年ちょっと、安原一式が来るまでに山のようにカメラ関係の書籍を取り寄せ、今では写真そのものより、カメラの構造の方に大いなる関心を寄せているのでした。どういう仕組みで写るんやろ、っていうのが気になりますね。

　そんな感じで、気がつくとマイカメラが何台かになっていたのでした。正味自腹を切ったなぁ、という感じなのは安原一式とそれにつけるレンズのノクトンだけやけど、他のカメラもそれぞれに思い入れがあります。やっぱりモノ好きなんやろなぁ。

　写真撮影の技術に関しては素人そのものです。全然分かってない。でも、ちゃんと撮ろうって気もあまりないのでした。友人のRHiZOMEやHiroyukiさんとこのようにちゃんとした写真を載せてはるWebPageって山のようにあるし、それに対抗するなんておこがましいっていう気もある。それ以前にちゃんと撮るのめんどくさいっていうのがあるけど。

　ほんまは写真のコーナーを作るのは考えてなかったんですね。日々粒でたまにアップすればええかな、なんて考えてました。でも、ロモというピンぼけカメラのことを知って、ちゃんとしてなくても好き勝手に撮って本人が楽しければそれでええんやっていうのに気づいて、それやったらいっちょ作ってみるか、となった次第です。閑粒の本格的リニューアルに際して独立したコーナーとして写真館を作りました。

　ということで、出来は全然大したことないです。え〜、いうようなんばっかり。基本的にスナップです。なんかおもろそうなんがあったら拾って来ようと思うけど、意識して探し出すと案外見つからないもんですね。とりあえず練習やって感じで撮ったのを何枚かアップしましたけど、これからも適当に撮ったのを順次追加していこうと思います。

　それから、著作権等権利関係については、閑粒全体を通してそうなんですけど、あれこれ言うつもりはありません。これええなっていうのが万が一にもあった場合、どうぞご自由にお持ち帰りください。但し、頂いた写真(誰から頂いたかは明示します)に関しては頂いた方の著作権がありますので、もし欲しいとかいうのがあればご一報ください。こちらで連絡して相談してみます。

　ま、とにかく僕の作るもんなので、基本的になんでもありのお気楽極楽のコンテンツです。あまり深く考えず、お気楽極楽でご覧ください。

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