安原一式を予約してから、あれこれカメラ雑誌や本を読んでました。たまたま買うた「an・an 特別編集 Girly Photo」っていう雑誌にロモというなんやピンぼけ写真を楽しむカメラっていうのが出てたのでした。腕もないし、もともとちゃんとした写真を撮ろうなんてさらさら思ってなかった僕は、ロモを知って、あ、気楽に撮ったらええんやわ、って思えるようになったのでした。

　そこで、ロモを扱ってる「basscult」というとこを見に行ったら、結構ええ値段がする。なんや流行ってるらしくて、そこかしこで耳にするし、人と同じなのが嫌な僕としては他のがええなぁ、と思ってあちこち見てたら、たまたまこのHOLGA 120Sを発見したのでした。そして、「スタイリッシュなロモ、アーティスティックなHOLGA」のコピーを見て、お〜、アーティスティックかぁ、というのでゲットしたのでした。

　チープなプラスチックカメラだけあって、ほんま見た目はおもちゃって感じです。レンズもプラッチックですよ、プラッチック。でも、意外とええ感じの写真が撮れるので驚いたのでした。こんだけ獲れたら十分やんって感じ。このカメラはロールフィルムという35mmより大分大きいフィルムを使うんですが、フィルム面が大きい分取り込める情報も多くなるということで、出来あがった写真の質感が35mmのよりもいい・・・、気はする。よう分からんけど。

　シャッター速度は一定で絞りも晴れ用と曇り用。しかも晴れ用の絞りは無効になってます。後で自分で作ったけど。で、いじるというたらピント合わせくらい。しかも随分アバウトです。上の写真を見れば分かるように、人一人、人三人、人たくさん、山の四つのイラストが書いてあります。この辺、その辺、あの辺、めっちゃあの辺って感じでしょうか。でも、それで大体なんとかなるのでいい感じです。

　ファインダはもともと予定していたらしい6x6判のことも考えてほぼ真四角なのですが、このカメラでは6x4.5判しか使わないのでやや構図を捉えにくい。おまけにファインダ自体ええ加減かして、こんな感じではなかったなぁ、という仕上がりになるのがいいのだった。

　それとですね、これ、シャッターレバーがえらい固いのです。まさにガチョムって感じ。で、1/100のスローシャッターのみなので、いつもブレるのが心配なのでした。でも、そのブレ具合がええ味に繋がるんやろなぁ。後、フィルム圧板が薄いのでフィルムの巻きが緩んでふたを開けた時に光漏れで露光するのですが、その辺はプラ板を貼っつけてなんとかしたのでした。

　そうそう、それとこのカメラ、フィルムを入れるのに左右の金具をスライドして蓋を開けるんですけど、ほんま簡単に止めてあるだけでかなり不安なのでした。でも、ちょうど金具の上側にストラップをつけるようになってて、その金具は下にスライドするようになってるので、ストラップを使ってる限りはバカッと開くことはないということのようです。

　ま、なんにせよ楽しいカメラですわ。(^^