このブリーの鞄、学生時分の相方のお気に入りでして、彼女が就職するときにプレゼントしたんですけど、傍で見てて、エエなぁ、と思っておりました。いいモノを見る目がある人やったなぁ。色々連れてもらって勉強させていただきました。大きに、ありがとう。

　それはさておき、数年遅れで社会人となった私は、いつか手にしたいと思っていたこの鞄を自分へのお祝いにプレゼントしたのでした。

　ダレスバッグいうんかな。ガバッと開いて、書類をたくさん入れられるタイプです。PowerBookも入るやつ、とあれこれ探してたんですけど、普通のはどうも小さくて。大きめのンないかなぁ、と思ってあれこれ探してたら、これを薦めてもらいました。値が倍したのがちょっとアレやったけど。なんせ裏地がバックスキンやねんもん。でも、大阪駅前地下ディアモールのBREEの店長さんに「一生ものですよぅ〜」と言われて、「一生ものかぁ」と。偉くなって「あ〜、チミチミ」言うてる自分を想像して(どんなんやねん、あんたの偉いのンは)、これに決めてしまいました。

　牛皮のなめしで、最初に日焼けさせるんですが、ええやつやからちょっと長い目にひと月焼いてね、って言われました。事務所の窓際に置いて待つこと一月。最初は白っぽい茶色だったのも、こんがりきつね色になりました。「いい色に焼けましたね〜。」と売り子さん達にも褒めていただき、ちょっと嬉しかったなぁ。それ以来、毎日一緒です。たまに重くてヒーとなるけど。(^^;　外にポケットがないから、車中で読む本を出すのも一苦労やけど。でも、お気に入り。

　体がもたんようになってきたら、どないなってるんかなぁ。車で通勤できる身分になってるんかなぁ。どうなんでしょうね。そんなことを時たま考えながら、エイコラエイコラいいながら、今日も仕事に出かけるのでした。

　あ、お手入れについて一言。このカバンは底に何もついていないので、直に置いたりすると段々底が黒くなってきます。そういう時は皮用の石鹸で洗い、乾かしてからミンクオイルと塗っておけばきれいになります。その他のちょっとした汚れは皮用消しゴムでちゃいちゃいと消したらいいですよ。

　これまでは大体一年毎に財布を交換してました。大体一年経ったら普通はボロボロになって形崩れするから。でも、これは大分持ちそうやなぁ。楽しみ。(^^

　そうそう、去年の秋にこちらのページを見てくださったまさぴさんという方がメールをくださいまして、年末に上京する折にお会いする機会がありました。僕の周りではBREEを使っている人を見かけないので、BREE仲間が見つかったのはめっちゃ嬉しいのやった。

　横浜のワールドポーターズにあるBREEのお店に連れていってもらったんですけど、大阪と違ってカラフルな印象でしたね。店長さんにお話を色々聞かせてもらったんですが、大阪は割とノーマルのヌメ皮のがよく出るそうです。関東はカラフルなのも結構出るとか。派手好きな大阪人というイメージがあるので、意外でしたね。僕自身はあちらのカラフルな品揃えの方がいいなぁ。色物にはやはり目がないのやった。

　いずれは「classic 44.」っていう大きめのトラベルバッグもゲットしたいなぁ。でも、あれが似合うようになるにはもうちょっと年を重ねないと、と思うのでした。

AZZURRI-schedoni shop-
　拙弟がイタリア、スケドーニ社の革製品を扱っております。ぜひ一度ご覧ください。