まん中にちらりとモスクが見えます

　エンブドゥフィノル島自体にはお土産もん屋とかその手のはいっこもないので、お買い物は首都マーレまで船で出なあきません。早いうちに予約入れたんですけど、延び延びになって、結局帰る前の日になってしまいました。

思たけど、アフターカーニバルですわ。すでに売買の合意が成立している以上、文句言えませんし。錯誤もないから無効なんて言えんしなぁ。第一、ここは日本やないから、日本の法律が通じるわけやないし。潔く駆け引きに敗れ去ったのを認めたのでした。とほほ。

　まぁ、中途半端にモルディブ語を話して、ええ感じに和気あいあいとしてたんがアカンかったんかも。こいつはいけるでぇ、いう感じやったんかな。思惑通りやん。ええ勉強になりました。あの感じやったら、言い値の三分の一までいけるかも。ま、少なくとも半値はいけるというのが分かりました。やっぱり粘らんとアカンね。根がズボラやから、ここ一番であっさり納得してしまうとこがあるし。伊勢の土産もん屋でパチモンの真珠つかまされて懲りてたはずやのに。ま、中学くらいの頃やったからなぁ。忘れてた。

　その後、モルディブフィッシュの話をして、分かった、俺が仕入れてくるってガイドのお兄ちゃんは魚市場までひとっ走り行ってきてくれました。今度は値切ったろ、思たんですけど、これはよそで買ったもんやさかい、値引きはきっついねん、と言われて、やむなく言い値で。でも、めっちゃ安かったけど。ほんま一抱えはあるかっていうくらいのかつお節が確か20ドルか30ドルかそれくらいやったはず。かつお節って高いイメージあったから、ちょっと嬉しかった。でも、ぼろっちいからそんなもんかも。

　モルディブフィッシュはゼミのパートナーやった人から頼まれたものでした。旅行に行く二日くらい前に電話が掛かってきて、ぜひお土産に買ってきてくれ、と。厚かましいやっちゃなぁ、なんて思ったけど、ま、割と仲良くなってたし、いいかな、なんて思って買ってきたんですけどね。でも、あんなにたくさん買うことになるとは思いもしませんでした。確か、五本ずつ小分けにしたんを10人以上に配ってまだ余ってたもん。

　モルディブフィッシュはですね、あちらではカレーに入れて使うそうです。美味しんぼに書いてあった。その元相方もグルメでそんなんよう知ってたので、ぜひって感じで、実際帰ってからそれでカレー作りましたけど、めっちゃおいしかったですよ。ええ出汁出ます。感じとしては関東のカビのついたかつお節っぽい(実際は腐って朽ちてるようにしか見えん）ので、それで代用できるはず。どうぞお試しあれ。日本では手に入らないかなぁ、どうかな。なんせ見栄えが悪いから。日本人受けしないかも。

　あ、言い忘れてたけど、土産もん屋でモルディブ語の本をゲットしました。これは裏に2ドルって書いてあるから、きっと2ドル。(^^　でも、僕的には一番値打ちがあったかも知れんなぁ。だって、他のんはすぐボロボロになったから。気に入ってたバティック(ろうけつ染め)のパンツ、すぐに生地が薄くなって朽ちてきたから。破れるンやなくて、朽ちてきたんですよ。薄〜くなって。それでも気に入ってはいてたんですけど、さすがにパンツ丸見えになってきて、お母んにストップかけられました。虐待してるみたいやから辞めてくれ、言うて。

　結局ちゃんと残ったのはこのモルディブ語の本くらいですわ。シャツとかはダサダサで放ってしもたし。次行ったときは、土産物屋には行かない。あ、でも、モルディブフィッシュは欲しいなぁ。